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延命措置は変? [医療]

 母が入院。現代医学では未解明の病、間質性肺炎と診断。
 逝去。
 現実になって初めて分かる想定できなかった事がある。

 母には昔から絶対に延命措置はしないで欲しいと言われていた。
 父も私もそんなことは当然の事として賛同していたが、そこに穴があった。
 延命措置を単純明快な事だと安易に考えていて、具体的にはどんな措置を指すのかを
 知らなかった。その為、病状の悪化に伴い治療が強化されていく過程で、どこからが延
 命措置に当たるのかが、医学的にも法的にも素人の自分には判断出来なかったのだ。
 具体的には呼吸を助けるためにまず鼻先のチューブから酸素を出す方法。次にプラス
 チックの簡易マスクで酸素を出す方法。そしてスキューバダイビングのレギ同様、マス
 クをゴムバンドで圧着する方法と移行していく。この最後の方法が、迷うところだった。
 これはダイビングのレギとは決定的に違う点がある。それは呼吸に対して動力的な補助
 を行うという事。ちょうど電動アシスト自転車と同じで、患者の自発呼吸に合わせて酸
 素を圧力を加えて肺に送り込み、自力で広げられない肺を押し広げるという原理。自力
で生命を維持できない状態であるのならこの方法は延命措置に当たるのではと、後にな
ってから思ったし、実際これは非侵襲式人工呼吸器という範疇にある。しかし、3つの点
により延命措置とは判断が出来なかった。
1)人工呼吸器といえばチューブを気管挿管し、自発呼吸がなくても肺に直接酸素を送り
込む装置というイメージだった事。
2)医師には自発呼吸があるのだから延命措置には当たらないし、マスクを外してもすぐ
には死に至らず患者を苦しめるだけと説明された事。
3)肺の病気の多くがそうらしいが母の意識が最後の頃までしっかりていた事。

 その上、あろうことか延命拒否に賛同していたはずの父が、奇跡が起きるかも知れな
いじゃないかを連呼して母の意思を尊重できない精神になっていた。

 経過としては、呼吸の苦しさや痛みを緩和する為、本人が要求する度にモルヒネを筋
肉注射し、回数が増えた為点滴に切り替え、量もどんどん増えいきその副作用である呼
吸抑制もあって最期を迎えた。
 モルヒネを点滴に切り替えるまでの数日は、24時間苦痛で眠れず常に腕を突っ張った
り、自分の太ももを鷲づかみして耐えていた。スキューバで言えばボンベの酸素切れで
苦しくなり窒息の恐怖にパニックを起こしているような状態を2日も3日も耐えていた
のだ。そうと思うとどれだけ辛かった事か。意識があったからといって、自発呼吸があ
ったからといってもあれは延命だったと今思うし、早く楽にしてあげるべきだったと後
悔している。

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